インバウンド需要は今後もさらに拡大?訪日外国人消費動向調査から読み解く2018年1月-3月のトレンドとは?
「百貨店が盛り上がっているのはインバウンド需要らしいよ」
「最近、インバウンドって言葉をよく聞くなぁ」
あなたの周りでも「インバウンド」という言葉をよく耳にしませんか?
「インバウンド」というワードは日本のビジネスでもトレンドになっております。そこで今回はそもそもインバウンド需要とは?インバウンド需要は今後も伸びていくのか?観光庁が発表した訪日外国人消費動向調査を元に今後もインバウンド需要は伸びていくのかなどを考えていきましょう。
そもそもインバウンド需要とは?
インバウンド需要とは、外国人が日本に訪れることにより、買物や宿泊し、日本にお金を落とすことを指します。例えば、2015年の流行語大賞にもノミネートされた、中国人による「爆買い」がまさに、インバウンド需要と言えるでしょう。このように、日本に訪れる外国人が消費をすることをインバウンド需要といいます。
インバウンド需要は今後も拡大する?
インバウンド需要についてもうすでにご理解いただいたかと思います。それでは、騒がれているインバウンド需要は今後も伸びていくのでしょうか?
結論からお伝えすると、「インバウンド需要は今後も伸びて行く」と考えられます。その理由としては日本政府がインバウンド需要を拡大させるために後押ししているからです。
日本政府は、『観光先進国』への新たな国づくりに向けて、平成28年3月30日に『明日の日本を支える観光ビジョン構想会議』(議長:内閣総理大臣)において、新たな観光ビジョン『明日の日本を支える観光ビジョン』を策定しました。
そこでは、2020年までに訪日外国人4,000万人を目指し、数々の施策を行っていくという計画が述べられています。例えば、助成金や補助金を活用し、訪日外国人の受け入れ体制を強化するなどです。他にも日本政府観光局と呼ばれる、海外に日本の観光を伝える組織が2017年にはデジタルマーケティング予算を87億円抱えていました。
しかしながら2018年はデジタルマーケティングの予算を100億円に増額しました。このように日本政府が訪日外国人を日本に呼び込み、インバウンド需要を加速させる動きを行っているため、今後もインバウンド需要は伸びていくと予想されます。
インバウンド需要の実態がわかる訪日外国人消費動向調査を見てみよう
観光庁が発行している【訪日外国人消費動向調査】2018年1-3月期の調査結果(速報)をみて、実際のインバウンド需要を見ていきましょう。
- 2018年1-3月期の訪日外国人旅行消費額は1兆1,343億円。
- 前年同期(9,680億円)に比べ17.2%増加。
- 訪日外国人1人当たり旅行支出は14万8,891円。
- 前年同期(14万8,070円)に比べ0.6%増加。
上記は消費動向調査のサマリーなのですが、ご覧の通り、インバウンド需要が伸びています。
【訪日外国人消費動向調査】 2018年1-3月期の調査結果(速報)より引用
上記の図は過去、3年間のインバウンド需要をグラフにしたものです。ご覧の通り、年々、インバウンド需要である消費額が右肩上がりで伸びており、訪日外国人の数も増えていっています。
まとめ:インバウンド需要は今後もほぼ確実に増加傾向!インバウンド需要の波に乗り遅れるな!
まとめると
- インバウンド需要とは外国人が日本に訪れて消費すること
- インバウンド需要は今後も伸びていく、なぜなら日本政府が後押ししてるから
- 2018年1-3月期の訪日外国人旅行消費額は1兆1,343億円。前年同期(9,680億円)に比べ17.2%増加。実際の数字でも伸びている
このようにインバウンド需要は今後も拡大すると考えられるのでみなさんもインバウンド需要を取り入れていきませんか?